ぷろまね裏通り-わかりやすい事例から学ぶプロジェクトマネジメント

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コミュニケーションの当たり前。人の話は最後まで聞け。

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どうもこんにちわ、Redgrayです。 

プロジェクトマネジメントの課題事例を考察して、現場で使えるプロマネ小技集を積み上げていく「PM裏通り」にようこそ。
本ブログを「PMO、プロジェクトマネージャ」の指南書にすべく書き連ねていこうと思います。

 

今日はユーザー企業、ベンダー側双方のプロジェクトマネジメントで使えるコツです。

 

今日あるSEと話をしていて、残念なやりとりがありました。それネタに、コンサル流の基本的なコミュニケーション方法で、かつ誰でもすぐに真似ができて、見る人が見れば「おっ、できる」と思わせる方法を伝授します。

 

 

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今日はITベンダーと、我々ユーザー企業情シスの合同の会議に参加していました。ベンダー側の参加者に、今回初めて見る中級マネジメントが参加していました。

 

RPG風に言うとレベル20を超えたあたりの中級職で、クラスは「課長」。熟練度をあげれば上級職も目指せるポジションです。

 

ここではベンダーの彼を「課長君」と呼びましょうか。

 

この「課長君」には、初対面で「ダメだなこいつ」と思わせる振る舞いがありました。

 

人の話を最後まで聞かない課長君

この課長君、とにかく人の話を最後まで聞かない。

 

ベンダー側の他の担当者がしゃべっている途中で、割り込んで課長君が喋り出す。

担当者が説明しようとしている内容を課長君が補足説明しようとしているんだけど、途中で割り込んで話をするのはいけませんね。

聞いている方も、途中で割り込まれて説明者が変わってしまうと、聞き取りづらいっつーの。

 

さらには、こちらのユーザー企業側がしゃべっているのも途中で遮って、課長君が喋り出してしまう始末。

 

初対面で「ダメだなこいつ」ってみんなに思われたでしょうね。私は少なくともそう思いました。

ユーザー企業側だけでなく、ベンダー側も「やれやれ」って感じの雰囲気が滲みでてました。

 

1対1で喋る時に、途中で人の話を遮っていませんか?

 課長君はひどい例ですね。

 

ただ、トレーニングを受けたり、意識をしていないと、無意識でやってしまうのが、「1対1の会話の時に、相手の話を最後まで聞かずに喋り始めてしまう」という事。

 

私は仕事柄、ビジネスコンサルタントとも話をする機会が多々あるのですが、彼らはトレーニングを受けていますね。もちろん、きちんとしたコンサル会社のコンサルタントに限りますよ。

 

彼らは、こちらが喋っている間は、話を途中で遮って自分が喋り始める様なことは絶対にしません。コンサルタントが何か喋りたい事、説明したいことがあっても、こちらが喋っている間は「はい。」「はい。」と丁寧にあいづちを打って話を聞きます。

 

こちらの説明が終わって初めて、

 

「そうですね、それはxxxxxxxxxですね。こうしましょう。」

 

とか、

 

「先ほどの説明は、xxxxxxxxという意味でしょうか?」

 

と言った風に切り出してきます。

 

この、会話のキャッチボールを丁寧に丁寧に続けているのがコンサルタントです。

 

 

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また、以前、保険会社の担当者と話をしていたときも、「ああ、この人は明らかにトレーニングを受けているな」という人もいました。

 

私が行く病院でも同様のケースがあります。看護師さんが事前にヒアリングにくるのですが、「今日はどうされましたか」とシンプルな質問をして、ずーっと話を聞いてくれます。

お年寄りがゆっくりと、長々と、多少関係ないことも含めて色々な話をしていても、「はい。」「はい。」と相槌を打って、しっかりと聞いています。

 

自分もトレーニングを受けていたり、このテクニックの事を知っていたら、相手が明らかにトレーニングを受けているということがわかります。前述の保険会社の担当者も、看護師も、明らかにトレーニングを受けていました。

 

その病院の看護師は話を聞いた内容を手元のメモに記録する必要がある状況なのですが、話を聞く最中は威圧的にならない程度にじっと目を見て聞き、話が終わってから、メモを取り始めるのです。

 

レーニングを受けていない病院の看護師は、話を聞きながら下を向いてメモを取っていますね。まぁこちらの方が圧倒的にケースとしては多いですし、これが普通でしょう。

 

ですので、逆にトレーニングを受けているであろう看護師に会うと、目立って「この人、デキル!」と思います。ちなみにその病院では、他の人のヒアリングの例も見ていると、どの看護師さんも同じ様に振舞っていたので、組織としてトレーニングされている様でした。

 

反面、途中で話を割り込む様な人に遭遇すると、「この人は何も考えずにコミュニケーションしているな」ということに目立って気づきます。

 

言い換えると、人の話を聞くことを意識することで、相手に「おっ、できる」と思わせることができると言うことです。

 

部長や役員といった上級職のジョブの方の方が、このテクニックを知っている人は当然多いですし、自らその様に振舞っている可能性も高いですので、このテクニックを使えば上級職の人に「おっ、できるな彼は・彼女は」と第一印象で思わせることができるでしょう。

 

コミュニケーションの相手に良い印象を与えることもできて、コミュニケーションも円滑に進めることができる、この簡単なテクニック。まだやっていない人は是非試してみてください。

 

それでは、今日はこの辺で。

 

 

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