ぷろまね裏通り-わかりやすい事例から学ぶプロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントの分かりやすい事例ってないの?PMO運営のコツってなに?プロジェクト管理とは何か?ユーザー企業システム部門の役割とは?グローバルプロジェクトのコツは何か?を考えるブログ。わかりやすい数々の小事例から、あなたのスキルをアップさせます。ベンダー側、ユーザー企業双方のPMのヒントになるわかりやすい事例を蓄積し、気づきを提供します。PMの海外出張もサポート。資格もいいけど現場知識を習得しよう。

絶対にやってはいけない体制の立て方

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どうもこんばんわ、Redgrayです。

 

 

プロジェクトマネジメントの課題事例を考察して、現場で使えるプロマネ小技集を積み上げていく「PM裏通り」にようこそ。
本ブログを「PMO、プロジェクトマネージャ」の指南書にすべく書き連ねていこうと思います。

 

私は体制構築にはこだわりがあり、体制構築、体制の立て方が一番大事だと思っています。

 

今日は体制の話。

 

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プロジェクトやチームのメンバーを誰にするのか、各メンバーになんの役割をアサインするのか、どんな仕事を与えるのか。

 

簡単にいうと、「体制構築」とは、これらを考えて、決めることです。


コミュニケーション設計が良くても、コスト管理がバッチリでも、体制の組み方が良くないと、ちょっとした綻びから、プロジェクト全てか崩壊するよ。

 

体制をつくるのはマネジメントの仕事

プロジェクトマネージャーや、組織マネージャー、課長などのマネジメントがアホだと自分で作った体制がダメなのに、現場のせいでできていないとか言う人がいるから困った。

 

でも、ダメなマネジメントには体制の重要さを説明してもわからないからさらに困る(笑)

 

ということで今日はます体制構築の場で、マネジメントとして考慮すべき重要な点を、書きます。


宝探しは計画的には出来ない

さてここでちょっとブレイク。

 

「この四国のどこかに埋まっている宝を探し出してください。いつまでに探し出すか、計画を出して下さい。進捗率も報告してね。」

 

と言われたら、計画を出せますか?


なかなか出せませんよね。何時までに宝を見つけることができるか、なんて分からないよね。


無理やり出そうとすればできなくはないけど、、

例えば、「四国の面積を100として、一年に2の面積エリアの地面を1mの深さまで掘る。四国すべてを掘るまで50年かかるので50年計画です。。。」

 

あんまり意味の無い計画だよね。

 

宝探し系のミッションには「いつまでに」っていう計画は立てることが難しい。

 

では、システムの場で、宝探し系の仕事ってなんだと思いますか?

 

それはトラブルシューティングです。

 

本番運用中のシステムで、システム停止を伴うトラブルが発生したとしましょう。そのときにマネジメントの貴方は

 

「このトラブルはいつまでに原因を究明して、いつ解決するんだ!?」

 

なんてアホな指示質問をしていないかい?

 

はっきり言ってアホです。

「何時までに宝を見つけるんだ!?」

って言っているのと同じ。

 

もしあなたがそんな指示を出しているなら即刻やめよう。


計画を立てれるのは原因がわかってから 

原因が分かならい状態では、対応すべき作業の見積もりなんてできません。

 

計画を立てることができるのは、原因がわかってからです。原因が分かれば、例えばパッチプログラムの開発とか対応策が決まって、その対応に必要な時間、必要人員がわかってきますからね。

 

ですので、トラブルが発生したら、まずは対応できる要員全てで、出来るだけ早く、ASAPで原因を調べるのです。(あ、もちろん暫定復旧後にね。)

 

 

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開発と運用(トラブル調査)チームを混ぜてはならない

ここでやっと、今日言いたい事です。

 

体制構築を考える時のシンプルなルール。

 

開発チームと、トラブル対応をする運用チームは原則混ぜてはダメ。兼任させてはダメと言う事。

 

理由はもう分かるよね。計画的に追加機能や新システムの開発を進めている開発チームと、


トラブル対応までやる運用チームは、ミッションの特性が全く違うのです。

 

トラブルが発生したときに、兼任の開発チームのメンバーが宝探し(原因調査)をやってしまうと、開発計画が遅れて当たり前。

 

マネジメントがこの様な体制を作ったり、指示を出すなら、わかった上で出しましょうね。

 

開発と運用のチームわけに限らず、体制を決める時にはこの考え方で整理できますよ。

計画的な作業、宝探し作業を兼務させてはダメ。


宝が見つからないことを現場のせいにしてはダメですよ!