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優しすぎるPMはダメ?:コミュニケーション

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どうも、最近は全く海外出張がなくなってしまったRedgrayです。

 

海外出張の経験を生かして、本ブログでは国内海外旅行、出張の役に立つ情報も継続的にアップしていたのだけど、コロナのせいで、当分の間、海外旅行・出張はおろか、国内旅行も行けそうにありませんね。残念。

 

さて今日は、「優しすぎるPM」について書いてみます。「私見」が入ってるので、反論もあるでしょうが。まぁ、好き勝手書けるブログですので。

 

 

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 優しすぎるPMはダメ

いきなり反論もらいそうですが、あえて書きます。「優しすぎるPM」はダメですね。

 

まず前提として書いておきますが、PMのスタイルは人それぞれです。その人の性格や価値観、それまでの経験、技術にも依存します。

 

でも1つ言えることがあるのですが、PMが優しすぎるのはダメだと思っています。

 

PMはプロジェクトメンバーを統括して、ピリッ引き締めておく必要がありますよね。

さらには、PMには、メンバーである「人を動かす」能力が必要です。

順を追って説明します。

 

「人を動かす」能力とは?

人を動かす能力とはどういうことか、ちょっと具体的に深堀してみましょう。

 

・具体的な指示が出せる。相手を理解させることができる。

まず、メンバーである相手に指示や作業内容を「理解させる」必要があります。つまり、PMであるあなたが「明確に指示を出せる」必要があります。

 

・「相手の感情を動かす」ことができる。

 

例えば、メンバーにプレッシャーをかけて、「よし、やるぞ」とか、「やばい、怒られるからしっかりやろう」という気持ちにさせる必要があります。こうすることで、メンバーが自分の能力を最大限発揮できる状態にしてあげる必要があります。

 

メンバーのアウトプットがあなたの期待値に届いてなかった場合は、ダメ出しをして、改善してもらう必要があります。その時は「アウトプットがダメだった理由」を「具体例」とともに本人に明確に伝えましょう。

 

基本的には、みんながいるときにダメだしをやってはダメです。基本的には二人の時にダメ出ししましょう。

 

時には怒ることで相手の感情を動かす

PMであるあなたは「怒ること」も必要です。

 

正確に言うと「怒ったふり」をするのです。これで相手の感情を動かします。「やべ、もっとしっかりやらないと」という気持ちにさせるのです。

 

ちなみに、PMであるあなたは本当に心から怒ってしまってはダメです。それはPM側であるあなたの力が不足していると言う事。

あくまで、あなたは冷静に「怒る」のです。怒る演技をするのです。

 

こうすることで、メンバーの感情を動かして、パフォーマンスを最大限引き出します。

 

 

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PMは権限と責任を負う

PMにはメンバーに指示、命令をだして、タスクをやらせる権限があります。

 

一方で、(自分が指示を出した配下に対して)「PMは全ての責任を負う」ということも忘れてはいけません。

 

トラブルの時は怒るな

以前もブログに登場した、私が若かったときの「キレッキレ上司(良い意味で)」の逸話の1つなのですが、

 

このキレ上司、普段は先ほど書いた様に、常にメンバーに良い意味で緊張感をもたらすタイプの人でした。

 

ただ、システム障害が発生したときには異常に優しくなるのです。気持ち悪いくらいにw。

 

普通、システム障害が発生したら、「何やってんだ!」とか「どうしてこうなった!早く調べて説明しろ!」って言いたくなるのが人の常。

 

でもこのキレ上司は異常に優しいのですw。普段はちょっと怖いくせにw。

 

「一体何がおこったの?(優しい口調で)」

「事象を時系列にまとめてね。」

「暫定対策はどうするの?復旧した?」

 

と、優しく聞いてくるのです。

 

理由は「PMが怒った雰囲気でいると、メンバーが恐れて追加のミスが起きたり正しく十分な情報が上がってこないから」です。

 

若手の時に私はこのキレ上司の意図に気づきました。

その時は馴れ馴れしくキレ上司の真意を聞けませんでしたが、私が中堅になった頃に「あれって意図的に優しくコミュニケーションとってるんですよね?」って聞いてみたところ、キレ上司の回答は「そのとおり」でした。

 

私もPMクラスになってからは実践しています。

 

メンバーからの「助けて」は見逃すな

また、メンバーに対してピリっとした緊張感を持たせることができたとしても、緊張感だけではだめです。

 

メンバーからの「助けて」サインは見逃さないようにしないといけません。

よくメンバーの「人としての雰囲気」をコミュニケーションの中で見て、気づく必要があります。

「あれ、いつもと違って元気がないな」

「最近顔が疲れているな」

「他の人と話をしているところを見ないな」

といった様に、普段のメンバーの何気ない様子を観察して、気づく必要があります。

 

PMはいざというときに頼ってもらえる存在である必要があります。

PMが怖られてメンバーから「助けて」とも言われなくなったらダメですよw。

 

バランスが大事です。優しさと厳しさのメリハリ。

 

優しさを見せる具体的なやり方の1つとしては、メンバーのアウトプットがよかったときにはきちんと褒める。

 

声をかけられる様にするためには、メンバーとの雑談もきちんとするw

 

すごく当たり前のことを書いていますが、褒めたり、雑談もできていないPMやリーダーがたくさんいます。私の周りにもねw。

 

まとめ

ということで、「優しいだけのPM」はダメ。「怒らないPM」はダメ。

「緊張感」と「頼れる感」を同時に作れるPMになれ。

 

 

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