ぷろまね裏通り-わかりやすい事例から学ぶプロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントの分かりやすい事例ってないの?PMO運営のコツってなに?プロジェクト管理とは何か?ユーザー企業システム部門の役割とは?グローバルプロジェクトのコツは何か?を考えるブログ。わかりやすい数々の小事例から、あなたのスキルをアップさせます。ベンダー側、ユーザー企業双方のPMのヒントになるわかりやすい事例を蓄積し、気づきを提供します。PMの海外出張もサポート。資格もいいけど現場知識を習得しよう。

【体制】戦士、僧侶・・・パーティ編成:すなわちチーム体制の構築

f:id:redgray:20190511003313j:plain



Redgrayですこんばんわ。

プロジェクトマネジメントの課題事例を考察して、現場で使えるプロマネ小技集を積み上げていく「PM裏通り」にようこそ。
本ブログを「PMO、プロジェクトマネージャ」の指南書にすべく書き連ねていこうと思います。

 

今日もRPGを思い浮かべながら、日々のプロジェクトマネジメントにおける問題点を考えてみようと思う。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

プロジェクト運営におけるチーム体制の構築

私はチーム体制の構築がプロジェクト成功を決める要素の大きな部分を占めていると考えている。

 

チーム体制の構築とはざっくり言うとこんな感じだ。

・「誰」を自分のチームの配下に入れるか

・そのメンバーに何の役割を与えるか

・チームのヒエラルキー(上下階層)をどの様に組むか

 

ヒエラルキーの話は別のテーマで書こうと思う。

 

ここでは

・「誰」を自分のチームの配下に入れるか

・メンバーに何の役割を与えるか

 について考えてみよう。

 

チーム編成とは、RPGではパーティ編成をどうするかという課題である

RPGで考えてみよう、具体的にはドラクエシリーズにしようか。自分でパーティを組めるドラクエ3を考えてみよう。

 

ドラクエ3では主人公のあなたは潜在的な勇者だ。つまりプロジェクトマネージャ(PM)に当たる

 

16、7歳(だったかな)になった勇者は母親に起こされるといきなり王様のところに行く様に言われ、王様からはいきなり世界を平和に導く様、大きなプロジェクトを任されることになる。

 

王様はPMにプロジェクトマネージャをアサインするプロジェクトオーナーに当たる。

 

勇者一人では魔王を倒すのは到底無理だ。勇者はルイーダの酒場に行って、自分の好きなメンバーを3人決める。全員で4人のパーティだ。

 

魔王を倒すのにパーティが全員で4人という制約は、実プロジェクトでは、予算の制約があって、自分を入れて4人体制しか組めない、という状態に等しいだろう。

 

 

スポンサーリンク

 

 

勇者は3人を選ぶことになる。魔法使い、戦士、僧侶、そして自分勇者。まぁこれが初めてドラクエ3をプレイした人の7割の人が組むパーティ編成だろう。それぞれの職業には得意・不得意がある。力が強い、防御力がある、回復魔法が使える、硬い敵に有効な攻撃魔法が使える。パーティ全体のバランスを見て、PMである勇者は制約の範囲でメンバーを選ぶ。そしてプロジェクトのゴールである魔王を倒しに行くのだ。

 

実プロジェクトでもチーム全体のバランスを見てメンバーを決めなければならない。アーキテクトばかり集めても、業務部門と話しができなかったり。プログラマーばかり集めても、インフラ環境の構築、サーバセットアップなどはできない。

 

ドラクエのパーティでも、自分以外全員戦士だと、回復に苦労することになる。全員遊び人ばかりを集めるとさらに苦労するだろう。まぁ遊び人は最終的には全員賢者になり、後半では余裕が生まれるだろうが。

 

ちなみに余談だが、私はドラクエ3をプレイした時に「遊び人」をパーティに入れて育て、賢者に転職させた。別の魔法使いか誰かに悟りの書を使用して、賢者二人パーティでプレイした。賢者二人にすることは当面の目標であり、達成した時は子供ながらにそれなりの大きな達成感があったことを覚えている。ただ、ゲーム中盤以降になると、賢者という優秀な同じ役割のメンバーが二人パーティにいて、なんか面白みに欠けるなぁと思ったものだ。実プロジェクトでは優秀なメンバーが2人いることはとても良いことだが。

 

まとめ

まとめると、ドラクエ3のパーティ編成を考える様に、勇者であるあなたは頭を使ってプロジェクトのアサインもきちんと考えよう、ということだ。

 

事業会社などが自社の社員ばかりでチーム編成する時はもちろん、子会社や委託先のメンバーを編成する時も、可能な範囲でメンバー編成は一人一人の顔、能力、特性(まわりとうまくやれるか、など)を考えて、メンバーを決めよう。

 

※厳密に言うと、一括請負契約の場合は、委託先の個々のメンバー編成に対して委託元は口を出してはいけないので注意が必要。

 

 

 

おすすめ記事